屋久杉に刻まれた自然美を家具に生かす
世界遺産に登録されている屋久島で、数千年という長い年月を経てきた屋久杉。現在は環境保護のため伐採できませんが、島の森には江戸時代に伐採された木や古い切り株などが苔に覆われた状態で残っています。低温・多湿な天然の保冷倉庫ともいえる環境に守られ、朽ちることなく美しく熟成した「土埋木(どまいもく)」。古典木工が取り扱うのはこうした貴重な土埋木です。
木目を生かした存在感のあるイス
体が震えるほどの強い生命力
神木(しんぼく)とも呼ばれる屋久杉。千年以上経っている木には強い生命力が備わっています。「“波動”とも言いますが、ショールームに入った瞬
間、体が震える方がおられます。それくらい不思議な力を持っているのが屋久杉なんです」と語るのは、古典木工代表の古賀通弘さん。
古賀さんは現地まで足を運んで土埋木を買い付けます。芸術的とも言える堂々とした原木を見ながら、どこを製材しどんな家具を作るかというところまでイメージ。もちろん製材も古賀さん自身が行いますが、樹齢数千年の屋久杉は1本ごとに木目が大きく異なるため製材が非常に難しい素材といわれており、今でも迷う時があると笑います。
製材後は、半年から2年かけてアク抜きと乾燥を行います。「ここをしっかりやらないと、後々、木が波打ったりシミが浮いたりして、暴れてしまうんです」。その後ようやく家具製作が始まります。
精巧な細工を施したコンパクト型の仏壇
後世に残る家具作りを目指して
前身は建具屋だったという古典木工。建具の細かな技巧を取り入れ美しい木目を生かしながら、小物から現代のライフスタイルに合うトータル家具まで、企画・製造しています。現場を支える8人の職人は、この道20年以上のベテラン揃い。分業ではなく、一人ひとりがほとんどの工程を担い仕上げていきます。
近年は、マンション向けのコンパクトな仏壇、紫檀など他の素材を組み合せた家具など、ニーズに合わせた家具作りを積極的に展開。また古い家具や建具を生かした家具の再生も手掛けます。
2011年には、製材からデザイン・製造まで行い多彩な製品を作り上げる技能、また海外への展示会出展や小中学校での木工技術講習などが評価され、福岡県版「現代の名工」といわれる「福岡県優秀技能者」の一人に選ばれました。
屋久杉の個性を大切にし、伝統の技術とデザインを守り続けたいと語る古賀さん。自然の造形美とデザインとの調和を心掛けながら、後世に残る家具作りに情熱を燃やしています。
メッセージ 屋久杉の美しさ、自然の不思議さをぜひ目の当たりにしてください。自然の芸術品を職人の技で磨き上げ、お客様だけのオリジナル家具を作ることもできます。屋久杉の強い生命力、そして不思議な力を、暮らしの中に取り入れてみませんか。皆様のお越しをお待ちしています。
有限会社 古典木工
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