毎日の生活に桐のぬくもりを
総桐箪笥和光は、伝統的な桐たんすやモダン調の桐たんす、桐ベッドを製造するメーカーです。同社が桐たんす製造を始めたのは、1977(昭和52)年。当時から桐たんすメーカーは全国的に老舗が多かったため、いかにして付加価値を加えるかという点が大きな課題だったと言います。
そのために同社はあることに着目。そこから驚きの技術を生み出すことに成功したのです。
桐箪笥の特徴を解説する加島さん
汚れや傷に強い“表面特殊加工”
どうやって差別化を図るか。まずはお客様が一番困っている「カビ」「手あか」「変色」をなんとか解決できないだろうか…と、塗料と塗装工程の改良に着手。数年の試行錯誤を経て、独自の加工法を考案しました。
「この“表面特殊加工”によって、手あかや汚れがつきにくく、カビも生えにくくなりました。汚れは軽く拭き取れますし傷も再生できる場合があるんですよ」と、常務の加島功一さん。汚れに強いだけでなく、桐の風合いはそのままに、桐の収縮を妨げない画期的な加工法(実用新案取得)です。
同社のこだわりは素材や製材法にもおよびます。使用するのは北米桐と中国桐の最高級クラス。製材は反りや収縮などの狂いが少ない柾目(まさめ)を使用。
北米桐は製材後約1週間、毎日水を取り替えながら煮沸してアク抜きをします。煮沸後は数ヵ月間乾燥させ、十分に乾いたものを工場に。工場内でも数ヶ月間は養生させ、それからやっと製造が始まります。通常の4倍手間とコストがかかる製材法です。
高度な技術が求められる「焼桐仕上げ」
総桐の組子ベッド、家具再生も好評
伝統的な桐たんすの他にも、バーナーで直接焼く焼桐加工や、新しい感覚を取り入れた桐たんすの企画・製造など独自の取り組みにも積極的です。
特にユニークなのが桐ベッド(特許取得)。組子を床材とした総桐のベッドは発売以来好評で、加島さんも「たんす屋なのにベッドが売れているんです」と笑います。桐自体の湿気の吸排出効果はもちろんのこと、組子によって布団との接地面が減ることによりカビにくく、夏は涼しく冬は桐の保温力で暖かく、工具不要で組立が簡単なのも人気の秘密です。
また同社は、桐たんすの再生も手掛けています。きめ細かな手入れの後は、もちろん表面特殊加工を施します。「『おばあちゃんの桐たんすがまた使えるようになった』と喜ばれることも。必ず感動されますし、長く使ってもらえるのはありがたいことです」。
創業時から掲げる経営理念は「敬天愛人」。お客様に喜んでいただける家具を作ること。その思いはこれからも変わることはありません。
メッセージ
ショールームには約50点の桐たんすを展示していますので、ぜひ触れてその良さを実感してください。またお越しいただいた方の多くは工場も見学されます。私たちも製造現場はぜひ見ていただきたいと思っていますので、お気軽にお知らせください。(常務/職人・加島功一)
おすすめカタログ
株式会社 総桐箪笥和光
営業時間
営業時間 09:00~18:00
定休日 不定休
お電話でご確認のうえご来場下さいませ。
お電話によるお問合せは
TEL 0944-33-1421
FAX 0944-33-1423
メールによるお問合せは wako@tansu.com
オフィシャルホームページ https://tansu.com
工場のご案内
九州自動車道八女I.Cから車で約25分。
西鉄柳川駅からタクシーで約15分。
駐車場あり。
※基本的に年中無休ですが、事前ご連絡のうえお越しください。
※平日であれば工場見学も可能です。