困った時の「家具の便利屋」でありたい
1966(昭和41)年に誕生したカメヤ家具工芸。多くのメーカーと同様、婚礼家具の製造からスタートしましたが、他社と違うのは創業時から無垢材にこだわっていたことです。「当時はいわゆる民芸ブームでした。父はベニヤなどを極力使わない無垢家具を早くから作っていたようです」と語るのは、二代目の柿添一年さん。以来、40年以上に渡って無垢家具の製造一筋に取り組んでいます。
見えない所も厳しい視線でチェック
ひたすら真面目に家具と向き合う
時代の変化とともに、現在はオーダー家具の企画・製造をメインに行っているカメヤ家具工芸。「長く使っていただけて、かわいがってもらえるものを」と、家具づくりの理念は明確です。木をずっと見つめてきたからこそ分かるそれぞれの持ち味、お客様の要望に応えながら強度をいかに保つか。時には経費より強度を優先することもあると言います。
家具製造は奥さんの富美子さんも一部工程を手掛けているので、言わば二人三脚。「それこそ梱包する時は、自分の子どもをお嫁に出すような気持ちです」と富美子さんは笑います。万が一不具合が見つかればもちろんやり直し。「一度でも不良品を出せば、信頼に関わります」と一転して厳しい表情を見せます。
一つひとつの家具をひたすら真面目に、一生懸命に作り続けてきた同社。その思いが伝わるのか、一度買ってくださった方から「来年はこの家具を」と二度三度、注文をいただくことが多いそうです。
「お客様自身から『子どもたちも使えるように作ってほしい』というご要望をいただきます。それこそが私たちの目指しているものです」。
家具再生には卓越の技術が求められます
「楽しくて仕方ありません」
良いものを大事に使ってくれるお客様に提供し続けたいと語るご主人。家具製造だけでなく、古くなった無垢家具の再生も積極的に行っています。「桐たんすの再生やテーブルの塗り替えなど、大小なんでもやっています」。
そうした家具づくりへの信念に共感してか、家族ぐるみで長くお付合いをしているお客様が多いとか。「この仕事のおかげで色んな方とお知り合いになれました。毎年たくさんの年賀状をいただきます。それに一つずつ手作りで毎回違う家具ができあがる。次はどんな家具が完成するのか、いつも勉強ですし楽しくて仕方ありません」と富美子さんは笑います。そして「困った時の“家具の便利屋”として、皆さんとお付き合いしていきたいですね」と微笑むご主人。二人の温かな人柄もまた、愛される秘密と言えそうです。
メッセージ
昔の家具職人は知恵を絞って家具づくりをしてきました。私自身まだまだ学んでいる最中です。時にはお客様にも教えていただきながら、ご要望をできる限り取り入れた家具づくりをしています。家具でお困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。(代表・柿添一年)
有限会社 カメヤ家具工芸
営業時間
営業時間 09:00~18:00
定休日 日・祝
お電話によるお問合せは
TEL 0944-86-3760
FAX 0944-86-3760
メールによるお問合せは kameya_itinen@i.softbank.jp
工場のご案内
長崎自動車道東背振I.Cから車で約40分。
九州自動車道八女I.Cから車で約30分。
西鉄柳川駅からタクシーで約10分。
駐車場あり。
※ショールームはありませんが、製造現場をご覧いただくことができます。
※事前にご連絡いただければ定休日の対応も可能です。