伝統の技を駆使した無垢材家具
「婚礼家具から無垢材の家具製造に切り替えたのが、25年くらい前。無垢材はまだ今ほど知られていませんでしたね」と振り返る代表の中山貴裕さん。無垢材の人気は広がりつつありますが、自然の状態に近いため反りや割れが多く、豊富な経験とノウハウがないと扱いが非常に難しい素材です。早くから無垢材の可能性に着目し、コツコツと家具作りを続けてきた中山さんの思いに迫ります。
ぬくもりを感じる無垢材の家具
25年前から無垢材家具を展開
中山さんは幼少期から創業者である父親の仕事を見て育ち、図工や美術は常に「5」。早くから頭角を現し23歳から職人の道へ。「父は17歳から仕事をしてきた“ど職人”で、カンナ、ノミ、ノコギリを使って仕事をしてきた世代。道具の使い方や伝統的な組み方、職人の厳しい世界も教えてもらいました」。当時主流だった大量生産ではなく、無垢材を使った手仕事の家具作りへと移行できたのも、伝統の技を受け継いできたからこそなのでしょう。
また無垢材の家具と言えば今でこそオイル仕上げが一般的ですが、以前は専用の塗料はなく塗装方法も確立していませんでした。「2~3年様子を見ながら、ようやく納得のいく形になりましたね」。
一級家具技能士でもある中山さん。素材や工法へのこだわりはまさに父親譲りです。「伝統的な組み方だと通常の4倍近い手間がかかりますが、間違いなく長持ちします」。時代とともにデザインの流行は変わっても、構造やベースは変わりません。
工場には手仕事を支える道具がズラリ
孫へと受け継がれていくものを
現在製造しているのはカントリースタイル、ナチュラル、シンプルな雰囲気の家具から、フルオーダー家具までさまざま。過去にはグッドデザイン賞を獲得したことも。
ここ最近は自宅の新築に合わせたオーダー家具を注文するお客様が増えているとか。作り手である中山さんと直接話しをしながら、予算に応じた素材や仕様について、具体的なやりとりが素早くできると好評です。「過去の事例を紹介しながら、さまざまな相談にお応えしています。大川は材料が何でも揃いますから、お客様から『そんなこともできるんですか?』とよく驚かれますよ」。産地の強みを活用して、作り手ならではの提案も惜しみません。
「無垢材の家具は作ってからがスタート。使い込むにつれて味が出て、どんどん良くなっていくんです」。親から子、孫へと受け継がれていく家具。年を重ねるごとに味わいを増す「木」の魅力を伝えたいと願っています。
メッセージ 無垢材」「丁寧な仕事」「期待を裏切らない家具作り」が私たちのモットー。さらにバランスや格好良さを追求する上で、デザイナー的な視点やトレンドに関する情報も大切です。絶えず学びながら、満足していただけて長く使ってもらえる家具をこれからも作っていきたいですね。
ナカヤマ木工
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工場のご案内
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