お客様の「欲しい」に応える家具づくり
創業は1986(昭和61)年と比較的新しいモーブルですが、リビングボード、リビングテーブル、ダイニングボード、デスク・書棚、ソファまで幅広い家具を企画・製造。確かな品質が認められ、東北から沖縄まで各地の有名家具店で販売されています。「いかにお客様に近づいたモノ作りをするか」。就任2年目の二代目坂田道亮さんは、モーブルの新たな未来を見つめています。

２階建ての広々としたショールーム 購買層の変化に迅速に対応
「これまで同様ベーシックタイプの家具、そして近年問合せの増えている壁面収納家具、さらに若手デザイナーを起用した新たな商品開発。この三点が今後の中軸になると考えています」と語る代表の坂田道亮さん。お客様の「欲しい」に応える家具づくりをテーマに、「品質」「環境」「人」というコンセプトを掲げて事業展開するモーブル。普遍的テーマはそのままに、肌で感じる購買層の変化に対応するため、さまざまな取り組みを展開しています。
　中でも積極的に行っているのが情報発信と若手の登用。まずはホームページをリニューアルしてエンドユーザー向けの内容に一新。またお客様にさらなる共感と感動をもたらす家具づくりを進めるために、社内外の若手が手掛けるデザインを積極的に採用しています。製造現場も工場長は30代後半。60代のベテラン職人が技術を継承しながら、一丸となって製造に取り組んでいます。

工場に搬入されている認証済みの輸入材 エコポリシーと高品質を掲げて
「デザインだけではもはや通用しません。当社は、環境に配慮したものづくりも進めています」。塗装はホルムアルデヒドなどを含まない安全安心なものを。そして使用する木材は、環境と生態を考慮し持続可能な森林経営に取り組む「アメリカ広葉樹輸出協会」認証の輸入材です。　
　「先日アメリカへ行き、伐採から製材まで見学してきました。そこで分かったのは、メーカーの私たちが使うのは丸太のわずか1～2％であるということ。もっと大切に使わねばと痛感しました」。
　そうした天然木をはじめ十分に吟味された部材・素材を使って、高い品質を維持しながら多品目を量産するのがモーブルのスタイル。エコポリシーを守りつつ、コストパフォーマンスに優れた家具を生み出しています。
　「木の持つ味わいや素朴さを大事にしながら、環境面・安全面に配慮した快適なライフスタイルをご提案していきたいですね」。若き二代目が率いるモーブル、これからの展開が楽しみです。