■木下木芸(きのしたもくげい)
◆住所:福岡県大川市大字向島1037-1 地図はこちら
◆電話・FAX:0944-86-6328
◆HP:http://kinoshitamokugei.com/ |
精巧な作業の積み重ねが生む伝統の美。
テーブルや玄関に…新たな可能性が広がっています。
300年もの歴史をもつ大川の「組子(くみこ)」。1cm足らずの小さな木材をパズルのように組み合わせた装飾建具で、クギは一切使いません。「紙1枚の世界です。ほんの少しでも誤差があれば組めません」と語るのは木下正人さん。20年以上のキャリアに加え、一級建具製作技能士、一級家具製作技能士の資格をもつ組子職人です。
組子には200種類以上のデザインがあり、それらをどう組み合わせ、美しく仕上げるかが腕の見せ所。「お客様の好みや予算をうかがってから全体の柄を考えますが、花束と同じです。相性とバランスを考え、より良く見えるように組上げていくかが大事です」と木下さん。柄が決まれば次は数百、数千もの木材を一つずつ組上げていく作業が待っています。大きなものは4ヵ月に及ぶことも。
「とにかく好きじゃないとできません。組子は本当に美しい。ぜひその魅力をみなさんにも知ってほしいですね」。テーブルや玄関、仕切りなどに組子を入れる新商品開発にも積極的に取り組んでおり、国内外にファンを着々と増やしています。 |