【特集】組合員レポート66 有限会社 大川椅子 | |||
【PICK UP!】今月の新製品&オススメ商品 | |||
【Report】組合青年部がニューヨークを視察 チャレンジの重要性を再認識! |
4月展「ジャパンインテリア総合展2017」にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。 次回の展示会もどうぞご期待ください。 |
組合員レポート66 |
熊本・大分地方を震源とする地震から1年が経ちました。改めて被災されたみなさまにはお見舞い申し上げます。 暦では穀雨。移ろいやすい春の気候も安定し、初夏を感じる季節になりました。芽吹く新緑のように環境で新年度を迎えられている方も多いのではないでしょうか。 「ジャパンインテリア総合展2017」「第8回春の大川木工まつり」は、おかげさまで大盛況のうちに幕を閉じました。次の7月展も準備万端で挑む所存です。どうぞご期待ください。 さて毎回好評をいただいている組合員レポート。今回は、有限会社 大川椅子さんをご紹介いたします。 |
●製造から張替えまで、ソファー専門のメーカー |
大川椅子は大川でも数少ないソファー製造専門のメーカーです。創業は昭和42年。ドレッサーの椅子のクッションを手掛けたのが始まりで、その後、椅子の製造へと移行し、さらに変化して今のようにソファー専門になりました。個人向けソファーと店舗向けソファーを、およそ半々の割合で製作しています。 個人向けの商品はカスタムオーダーで、色や幅のサイズなど希望に沿って注文できます。「並行して生地の種類、高さなど別注でのオーダーもお受けしています」と代表取締役・貞苅公宏さん。 特殊な例を除き、一から十まで自社で製作するため細かい要望にも対応でき、また「家族経営なのでこまわりがきくんです」とソファーの張り替えも行っています。 「以前、自分にフィットするパーソナルソファーが見つからないとお見えになられた年配のご婦人がいらっしゃいました。個人の方から直接受注することはほとんどないのですが、せっかく来ていただいたからにはと徹底的にお話をうかがいました。 靴を履いている時と脱いだ時で微妙に変わってくる高さや角度、肘掛の位置、ソファーの固さなど2時間ぐらい話しましたね」といったほほえましいエピソードも。 受注生産が基本で、条件が揃っていれば受注から最短で1週間以内、そうでなくともだいたい10日から2週間で出荷ができると言います。スピーディーさもウリの一つです。 |
●環境、要望に合わせ幅広く。次なる展開も視野に |
店舗用ソファーは、ダイニングバーやスナックといった飲食店、カラオケ店と様々で、九州全域から発注がきます。
「店舗業界は横のつながりがあるので、ご紹介で頼まれることも多いですね」と貞苅社長。大分県別府市にある遊園地「ラクテンチ」の授乳室のソファーとオムツ交換台も大川椅子が手掛けました。 店舗向けで細心の注意を払っているのが、その寸法。「狭い店舗に複数本数いれるものは特に気をつけないと、1センチでもサイズが違うと入りません。 本数が多くなればなるほど、自分でも神業だって思います(笑)」と冗談交じりで話しますが、それほど店舗にぴったりと合わせて作るのは並大抵のことではないのです。 「内装が終わり他の機材などが入って、そして最後にソファーを入れるので納品はオープンまで数日という段階なんです。ですから本数が多い物件は、前日から間違いがあったらどうしよう、オーダーの後にスペースの変更があってたらどうしようって、毎回気持ちが落ち着きません」。 |
店舗用ソファーは使用頻度も高いため強度をしっかり考えながら、それでいて座り心地のよさも考慮して製作します。 様々な環境、要望に合わせ、幅広くいろいろなソファーを手掛けてきた貞苅社長。「この経験を生かし、ベンチなど別の流れで商品開発できないかと考えています」と展望も語ってくれました。次なる展開が、早くも楽しみです。 |
■ 有限会社 大川椅子 【住所】福岡県大川市向島975-2 【営業時間】8:00〜17:00 【電話】0944-87-2439 【FAX】0944-87-9885 |
加盟各社からHOTな情報が届きました。気になるアイテムを見つけたら、即クリック! 各リンク先については、各社毎のページとなりますので、表示価格・商品情報につきましては、各社へお問い合わせください。 |
工業会・青年部では、今年の1月30日から2月4日にニューヨーク視察を実施しました。訪問先は、 “日本の帯”を活かした家具を販売する「日本和装USA」。
着付け教室でお馴染みの「日本和装」の子会社で、「ZIPANGU」という屋号でニューヨークを拠点に高価格帯の家具を提案しています。 帯自体は日本から輸入し、その他の木部加工や金属加工等は現地ブルックリンにある創業1886年の老舗家具メーカーにて製造を行っています。 この製造工場自体は30名程度の規模ですが、木や金属、革まで加工できる体制をとっており、また量産ではなく高価格帯の商品を単品で別注する富裕層向けの工場でした。私たちが見学していた際も、富裕層の顧客が年に1〜2回だけ使うという別荘用の巨大なクローゼットを製作していました。 「日本和装USA」の藤井社長のお話によると、ニューヨークやその近郊には多くの富裕層がおり、その方たちは気に入れば高価格帯でも購入されるそうです。 そのため「ZIPANGU」の和を取り入れた家具商品も広く支持はされにくいものの、珍しい商品を求めて購入する方たちがおられるとのことでした。 日本の帯を使った高価格帯の家具という珍しい商品のため、収益はまだ出てはいないということでしたが、試行錯誤しながらニューヨークでチャレンジされる「日本和装USA」の様子を視察させていただき、私たち福岡・大川のメーカーも現状に甘んじることなく、常にチャレンジする気持ちの重要性を再認識しました。 |
最後まで読んでくださって、ありがとうございます! ※本メールマガジンの配信をご希望される方は、こちらでご登録いただけます。 ※本メールマガジンは、過去の展示会開催時にお名刺をいただいた方や、協同組合福岡・大川家具工業会関係者がお名刺の交換をさせていただいた方にもお送りしています。 協同組合福岡・大川家具工業会 |
Copyright(C) Fukuoka Okawa Furniture Industry All Rights Reserved. |