【特集】組合員レポート73 株式会社ウエキ産業 | |||
【PICK UP!】今月の新製品&オススメ商品 | |||
【お知らせ】「第51回大川家具新春展」を開催します |
本メルマガが今回で100号を迎えました。これもひとえに、日頃より支えていただいている皆様方のおかげです。これからも人気の組合員レポートやピックアップをはじめ、さまざまなニュースを発信してまいります。 |
2018年も残すところわずかとなりました。師走で忙しく、また寒さが厳しくなってくる季節です。どうぞ体調管理をしっかり整え、元気に新たな年をお迎えください。そしておかげさまで、今回で本メルマガは100号になりました。次号、次々号にて100号を記念した特集も予定しております。どうぞお楽しみに! それでは組合員レポートをお届けします。今回は、株式会社ウエキ産業さんです。 |
●製材所のもつノウハウで、丸太の輪切りを商品に |
製材業として昭和28(1953)年に創業。昭和63(1988)年に法人化し「ウエキ産業」となり2代目・植木正明さんが社長に就任し、やがて建材や施工も行うようになりました。 それから30年以上が経ち、平成も終わりに近づき新しく年号が変わろうとするこのタイミングで、植木社長は業界が驚くような技術を開発したのです。 「製材所、あるいは木工所でしかできない商品開発ができるんじゃないかと思って」と植木社長。満面の笑みで見せてくれたのが丸太を輪切りにした板です。 |
ご存知のように通常、このような輪切りは外周収縮率と直径方向の収縮率が違うため、乾燥させる段階で必ず部位割れが発生します。
それをウエキ産業では、そのノウハウを駆使して割れないようにしたのです。
100%ではありませんが、現状かなりの確率で部位割れは起こらないと話します。 「10年ほど前から外材の丸太の輸入禁止が始まりました。 うちは製材所だから丸太がないと困るので、輸入が滞ってきてからは国産の丸太にシフトしました。そうしているうちに国産材を商品化するためには建材の世界に入ったらいいかと建材商品を作りはじめたんです。ドアとか床とかパネルとか。 それを続けていくうちに、製材所だからこそできる何があるなと考えたんです」。 割れない輪切りを開発し、均一の厚さになるよう機械も改造しました。次なる挑戦はそれに特化した家具やオブジェなどへの商品展開です。 |
●これからの大川のベースづくりの戦略として、センダンを |
九州産の杉材・ヒノキ材を中心に製材からパネル、建具の生産、別注家具の製造まで一貫して自社工場で行うウエキ産業の、
もう一つの顔として注目したいのが早生広葉樹センダンを使った商品開発です。当組合の地域開発プロジェクト「SOUSEI」の主力でもあり、11月に東京ビックサイトで開催された「第13回ふるさと建材・家具見本市にも出展しました。 「大川家具のほとんどが外材を使用しています。ですが外材の為替が強くなってきたのもあり、代わりになる日本の樹を探したところにセンダンを見つけました。 ケヤキの代用として玄関の上り口や床の間など建築の現場で使われていて、固さもいいし色もいい。ならば家具にも使えるのではと、あるメーカーに提案してみたら加工も塗装もいけるってなって」と植木社長。 「自然木がたくさんあり、試作もすぐにできました。またちょうど熊本県が、センダンがまっすぐ育つ研究をしていたこともあり、センダンが家具の素材となりえることを確信しました。そこで組合と一緒になってSDGsへの取り組みである『SOUSEI』や、植樹プロジェクトも始まりました」と経緯を熱く語ってくれます。 |
国産材の主流である杉やヒノキは成木になるまで50年ほどかかりますが、一方、センダンは20年ほど。「家具メーカーもツキ板業者も、木工所も製材業者も、木に携わっている事業はすべて、センダンを素材にできます。
新たな設備の必要もなく素材を変えるだけ。リスクがありません。センダンはこれからの大川を担う材料になると思います」。さらに、この20年という成長スパンが林業の活性化につながり、山の環境も守られ、持続可能な循環型産業になると話します。 ウエキ産業のビジネスはすでに製材と建材で確立しているため、丸太の輪切りでの商品開発やセンダンのプロジェクトは採算よりも、いわば大川の将来を考えたうえでの活動であり行動です。 植木社長が巻いた種がどのような花を咲かせていくのか……これからも目が離せません。 |
■ 株式会社ウエキ産業 【住所】福岡県大川市大字九網357-1 【営業時間】8:00〜17:00 【電話】0944-88-3388 【FAX】0944-86-5810 【HP】http://uekisangyo.com |
加盟各社からHOTな情報が届きました。気になるアイテムを見つけたら、即クリック! 各リンク先については、各社毎のページとなりますので、表示価格・商品情報につきましては、各社へお問い合わせください。 |
★円谷プロダクション承認家具「ウルトラマン」のシックでオシャレなTVボードが出来ました。 ★人工大理石のカウンターを採用。使い勝手の良いハイカウンター仕様 本体・扉、引出面・ガラス、各2カラーあり。 ★ゆったりした掛け心地と、落ち着いたデザインは、まさに『大人の居場所』Roberto ★いま話題の製品です。大川組子を引手に使ったスタック式でモダンな桐たんす。実用新案取得製品です。 ★売れ筋シーズ(MIX)のデザインを基本に、強化シートの特性を生かして安価で高級感のある商品「フェリス」 ★天然木ブックカバー ★140〜235cmまでの長さでご使用頂けるダイニングテーブル。普段はコンパクトに使え、来客時も大活躍。 ★心安らぐ和風の茶棚と水屋、美しい木目と工芸的な造りの金具により重厚な雰囲気が漂います。 ★流れる様な袖かけのデザイン。美しく掛けごこちにもこだわったソファー『バナード』 ★今年のIFFTで好評頂いたsikisの新作を新春展でも展示ます。商品名はILOCO。ご来場ください。 ★光の透過性や独自の意匠性を取り入れた、これまでにない表情をもった家具「クォーツシリーズ」 |
毎年1月に開催している恒例の「第51回大川家具新春展」は、当組合主催で行う年4回の展示会の中で、最大規模の展示会です。今回の出展社数は第一会場だけで153社となっており、来場者も2日間で延べ3,000名を見込みます。前年度、記念すべき50回目の節目を迎えました。 ゆえに51回目となる今回は、これからの新たな一歩として、大川の今、日本の家具の今をお伝えすべく、各社の自信にあふれた多種多様な新商品や提案を準備して、お待ち申し上げます。 |
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